楽天モバイルは日本最大級の通信販売のショッピングモール「楽天市場」を筆頭として、楽天証券、楽天銀行、楽天トラベル、プロ野球の楽天ゴールデンイーグルスなど楽天グループのMVNO(格安スマホ)の事業者です。
通信回線はdocomoの通信回線を利用しているので、docomoユーザーはスムーズに乗り換えることができます。au、ソフトバンクのユーザーもSIMロック解除という手続きをすれば利用できます(ただしiPhone6s以降の機種、またiPhone以外の他機種は公式サイトで動作確認済み機種を参照すること)ので、基本的には問題ありません。
開業当初からテレビコマーシャルでサッカーの本田圭佑、X JAPANのTOSHIKIらを起用して宣伝しているので知名度は高いと思います。また、楽天市場の利用者も多いので馴染みのある人は多いでしょう。
この記事の目次
- 楽天モバイルをおすすめする理由
- 楽天モバイルには1,480円のスーパーホーダイプラン
- 当サイトのおすすめプラン
- 楽天モバイル料金プラン
- 楽天モバイル・プラン別月額基本料金(税別)
- 楽天モバイルのおすすめできない理由
- 楽天モバイルに申し込み方法・手順
- キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)に加入していて電話番号をそのまま引き継いで利用したい方
- キャリアで使っていたスマホがそのまま使えるか確認する
- MNP予約番号を取得する
- キャリアの電話番号は引き続き利用するがスマホ本体は新しくする
- 電話番号もスマホ本体も新しくする
- 楽天モバイルのコミコミセットプランを注文する
- 2017年春夏・楽天モバイルのコミコミプランでおすすめのスマホ
- 楽天モバイルについての評価まとめ
楽天モバイルをおすすめする理由
楽天モバイルには1,480円のスーパーホーダイプラン
楽天モバイルではテレビコマーシャルで重点的に宣伝していた1,480円というスーパーホーダイのプランがあります。
これは通話SIMデータ高速と定額通話(国内通話10分以内かけ放題)がセットになっているプランです。
ただし、これには条件があり、まず楽天会員にならなければいけません。(楽天会員は無料で会員になれるので問題はないでしょう。)
下記の表のダイヤモンド会員というのは楽天市場(通販サイト)で一定の金額の買い物をしなければならないので一般の方には向いていないと思います。
通常では楽天会員になれば1年~3年まで割引率が違った月額料金で利用できることになります。
ただし、注意しなくてはいけないのは1年契約の場合は2年目から、2年契約、3年契約の方は3年目から通常の月額基本料金になってしまうということです。
例えば楽天会員になり、プランS(2GB)を選び3年契約をすると月額基本料金が2,980円のところ2年間は月額1,480円で利用でき、3年目から本来の基本料金2,980円に戻るというわけです。
プランSで2年契約だと2年間1,980円、1年契約だと2,480円、いずれも3年目から2,980円になります。
プランS 2GB 月額基本料金 2,980円 |
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最低利用期間 | ダイヤモンド会員 1年目対象月のみ | 楽天会員 1~2年目 | 楽天会員でない方 1~2年目 |
3年 | 980円 | 1,480円 | 1,980円 |
2年 | 1,480円 | 1,980円 | 2,480円 |
1年 | 1,980円 | 2,480円 | 2,980円 |
プランM 6GB 月額基本料金 3,980円 |
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最低利用期間 | ダイヤモンド会員 1年目対象月のみ | 楽天会員 1~2年目 | 楽天会員でない方 1~2年目 |
3年 | 1,980円 (初月980円) | 2,480円 (初月1,480円) | 2,980円 (初月1,980円) |
2年 | 2,480円 (初月1,480円) | 2,980円 (初月1,980円) | 3,480円) (初月2,480円) |
1年 | 2,980円 (初月1,980円) | 3,480円 (初月2,480円) | 3,980円 (初月2,980円) |
プランL 14GB 月額基本料金 5,980円 |
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最低利用期間 | ダイヤモンド会員 1年目対象月のみ | 楽天会員 1~2年目 | 楽天会員でない方 1~2年目 |
3年 | 3,980円 (初月980円) | 4,480円 (初月1,480円) | 4,980円 (初月1,980円) |
2年 | 4,480円 (初月1,480円) | 4,980円 (初月1,980円) | 5,480円 (初月2,480円) |
1年 | 4,980円 (初月1,980円) | 5,480円 (初月2,480円) | 5,980円 (初月2,980円) |
プランLL 24GB 月額基本料金 6,980円 |
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最低利用期間 | ダイヤモンド会員 1年目対象月のみ | 楽天会員 1~2年目 | 楽天会員でない方 1~2年目 |
3年 | 4,980円 (初月980円) | 5,480円 (初月1,480円) | 5,980円 (初月1,980円) |
2年 | 5,480円 (初月1,480円) | 5,980円 (初月1,980円) | 6,480円 (2,480円) |
1年 | 5,980円 (初月1,980円) | 6,480円 (初月2,480円) | 6,980円 (初月2,980円) |
当サイトのおすすめプラン
そこで当サイトのおすすめプランはズバリ2年契約のプランです。
というのも他社では3GBで月額基本料金は1,500円前後、国内通話10分以内かけ放題で800円前後のところが多いです。
1,500円前後+800円=2,300円前後。
これをSプランで2GBの2年契約と比較すると1,980円。320円ほど楽天の方が安いです。
もちろん、他社は3GB、楽天は2GBとデータ容量の差が出ます。
インターネットなどのデータ通信容量の消費が多い方には1GBの差は大きいかもしれませんが、そんなにネットやゲームなど利用しないという方には他社の方がよいかもしれません。
でも実用的には1ヶ月2GBあればかなり使えます。
通勤の行き帰りにネットを見るぐらいだったら2GBで十分です。
2年間は楽天のが安く済みます。
ただ、注意しないといけないのは3年目から楽天の方がグイッと高くなります。
で、楽天モバイルは2年契約で打ち切り。(3年目から高くなるから)
それこそ3年先はどうなるかわかりません。もっと安いプランや他社の動向もあるでしょう。
3年後にまたどこが得か考えてもいいのではというのが当サイトの考え方です。
楽天モバイル料金プラン
また、楽天には他社のようにSIM単体のプランもあります。
ベーシックプランは通信速度が遅くなるのでおすすめしませんが、高速通信で3.1GB~30GBまで5段階のプランがあります。
定額通話が必要ない(30秒/20円で別途通話自体はできます)人やタブレットなど通話機能は必要ない人はこちらのプランを選んだ方がよいでしょう。
スマホを持っていない人は自分の好きなスマホを選んでSIMカードとセットで注文します。キャリアで使っていたスマホやSIMフリーのスマホを持っている人はSIMのプランだけを注文します。
楽天モバイル・プラン別月額基本料金(税別)
通話SIM | 050データSIM (SMS付) | データSIM (SMSなし) |
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ベーシック | 1,250円 | 645円 | 525円 |
3.1GB | 1,600円 | 1,020円 | 900円 |
5GB | 2,150円 | 1,570円 | 1,450円 |
10GB | 2,960円 | 2,380円 | 2,260円 |
20GB | 4,750円 | 4,170円 | 4,050円 |
30GB | 6,150円 | 5,520円 | 5,450円 |
通信プランには通話SIM、SMS付きデータSIM、データSIMの3種類があります。
通話SIMは電話としての機能がある音声通話付きのSIMカードのことです。いわゆるスマホとして電話もネットもできる通常のスマホです。
SMS付きデータSIMとは電話番号でメールが打てるショートメールの機能が付いているSIMです。頭に050番が付く電話番号がもらえます。LINEなどSNSをやりたい人は認証機能が必要なのでこのSIMを選ばなければいけません。尚、通話SIMカードには最初からSMS機能は付いています。
データSIMはガラケーと2台持ちで通話機能が必要ない人、またはタブレットに利用したい人が利用するSIMです。通話SIMやSMS付きデータSIMに比べて料金も安く最低利用契約も必要ないのでいつでもやめられることができます。
比較したら楽天モバイルの方がキャリアより断然 お得
上の表をご覧いただくとわかりますが、キャリア(NTTドコモ、su、ソフトバンク)と楽天モバイルの月額基本料金を比較すると約60%楽天モバイルの方が安くなります。半分以下です。これは大きな節約になるのがわかると思います。
5GBの音声通話高速データ通信容量で楽天モバイルなら月額2,150円なのです。国内通話5分以内かけ放題850円のオプションを加えても合計で3,000円です。もし、かけ放題のオプションが必要ないなら2,150円です。これで一ヶ月使えるわけです。
楽天ポイントがもらえる、利用できる
楽天モバイルの良いところは、まず、楽天ポイントが利用できるということだと思います。毎月の料金の支払いにポイントが付きます(100円で1ポイント)。このポイントを楽天市場や楽天トラベル、楽天edyの支払いに使えますし、楽天市場などで買い物をした(楽天モバイル加入者が買い物をすると通常の2倍のポイントが付く)ポイントで楽天モバイルの支払いに充当できます。グループでポイントが相互に利用できるのはメリットになると思います。楽天グループのサービスを利用しているならまず第一に楽天モバイルをおすすめします。
格安スマホでは珍しく口座振替での支払いが可能
格安スマホ・SIMの会社では、ほとんどの会社が月額料金の支払いがクレジットカードのみです。唯一、正確にはMVNO(格安スマホ)ではない「Y!mobile」が対応していたのですが、楽天モバイルでも口座振替での支払いに対応するようになりました。ただし、手数料に月額100円かかります。それでも選択肢が増えたことはうれしいことだと思います。
積極的にスマホの新機種を取り入れる
楽天モバイルは常時15機種前後のスマホを扱っています。他のMVNO(格安スマホ)業者より、いち早く最新機種を取り入れている姿勢が見受けられます。また、楽天モバイルでのみ機種やオリジナルカラーなどのスマホもあります。新型のスマホを使いたいならまず楽天をチェックした方がよいかもしれません。
国内通話5分以内かけ放題のオプションがある
5分以内かけ放題(月額850円)。電話をかければ基本料金とは別に通話料金がかかります。意外とこの通話料金というのはバカにならないもので、油断をすると長話で1ヶ月10,000円という恐ろしい事態に陥ることもあるのです。このオプションに加入しておけばそんな危険が避けられるかもしれません。たいがいの電話は5分以内で終わるでしょう。
国内通話何分でも、何度でもかけ放題のオプションがある
上記の5分以内かけ放題のほかに「楽天でんわ かけ放題」というオプションもあります。月額2,380円ですが制限なしというのは魅力的です。長電話をする方や、営業などのお仕事で電話をする方に適しています。
「楽天でんわ」がある
スマホで通話すると通常、通話料金は30秒/20円です。これが「楽天でんわ」を利用すると半額30秒/10円になります。しかも電話回線ですので途切れることなく使えますし、IP電話のように050からの電話番号ではなく、自分の普段使っている電話番号が相手先の電話に表示されます。もちろん初期費用、月額基本料などは0円です。
楽天モバイルには月額850円で「5分以内国内通話かけ放題」というオプションがありますが、1ヶ月に合計で42分以内ぐらいしか電話をかけないというなら、かけ放題のオプションに入らずこの「楽天でんわ」を利用した方が得でしょう。(30秒/10円で1分20円×42=840円という計算)要するにあまり電話をかけない人は「5分以内かけ放題」はもったいないということです。この辺は感覚的にご自分で判断してください。
楽天モバイルなら海外でも使える
基本のSIMカードの他に楽天モバイルでは「海外SIM」があるので、SIMカードを取り換えるだけでハワイ、アメリカ本土、カナダ、フランス、ドイツ、中国、韓国などで(世界180か国以上)通話もインターネットも利用することができます。料金は国によって違い50MBで820円~となり、別にSIMカードの代金3,000円になります。「海外SIM]を使えば重たいWi-Fiルータも必要なくなるので旅行が楽になりますし、日本国内で用意できるので便利です。(海外現地でSIMカードを自分で購入するのは手続きも含めて大変でしょう。)
キャンペーンが多い
毎月、何かのキャンペーンがおこなわれています。例えばスマホ端末の50パーセント割引とか10,000円オフとかいろいろあります。今、あなたが公式サイトをクリックしてみれば、きっと何かのキャンペーンがやっているはずです。
楽天モバイルのおすすめできない理由
端末の分割払いをするのにクレジットカー会社が限られる
スマホ本体(端末)を分割払いで購入する場合、楽天カード、VISAカード、Masterカードの3つのカードでのみ可能。他のカードでは不可なので一括払いのみになる。
※楽天カードは年会費無料(年会費1,000円以上のカード会社も多い。)で利用できるし、割と審査もゆるいので、18歳以上の方ならアルバイト、パートの方でも大丈夫のようです。他の店でも利用することができるので、この際、楽天カードを作っておくのもよいかと思います。しかも入会時にキャンペーンで5,000円~10,000円ぐらいの楽天ポイントがもらえることがありますのでお得です。楽天カード申し込みページ
3G回線専用端末ではデータ通信ができない
楽天モバイルのSIMカードでは3G回線専用のスマホやタブレットではデータ通信ができず、通話のみの仕様になっているので注意が必要です。
iPhone6s以前の機種では楽天のSIMでは対応が保証されていない
au版、ソフトバンク版のiPHone6s以前のiPhone6と5は楽天モバイルのSIMではSIMロック解除しても利用できません。NTTドコモ版は大丈夫です。ただし、デザリングはできません。
サポートが有料
楽天モバイルでは契約後の電話やチャットでのサポートが有料になります。「あんしんサポート」月額500円。専用のアプリがあり遠隔サポートができるので初心者にはわかりやすい仕様になっているのですが、有料という点が残念です。
楽天モバイルでは実店舗が少ない
MVNO(格安スマホ)が料金が安い所以でもあるのですが、実店舗が少ないです。東京に数店舗、神奈川県、千葉県、石川県に1~2店舗あるぐらいです。(2017年春現在)
楽天モバイルに申し込み方法・手順
さて、それでは楽天モバイルに申し込む手順はどのようにするのでしょう?
スマホは手持ちのものを利用してSIMカードのみ申し込む場合
スマホも新規にセットで購入する場合
キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)に加入していて電話番号をそのまま引き継いで利用したい方
キャリアのスマホをそのまま使い電話番号も引き継いで使いたい方は基本プラン(通話SIM)だけの申し込みになります。
キャリアで使っていたスマホがそのまま使えるか確認する
今まで使っていたスマホが、楽天モバイルでも使えるのか確認しなければいけません。これは楽天モバイルの公式サイトのトップページの最上部分のメニューの欄に「動作確認済み端末」というリンクページがあるのでここをクリックして手持ちのスマホが該当するか確認してください。NTTドコモ版のiPhoneは5s以降の機種は大丈夫です、使えます。SIMロック解除もしなくてよいです。au、ソフトバンク版のiPhoneは6s、6sp Plus、7、7PlusはSIMロック解除という手続きをすれば使えますが、それ以前のバージョンで使えません。
※SIMロック解除の手続きは
auのSIMロック解除
■パソコン、スマートフォンからは公式サイト「auお客さまサポートサイト」から(無料)
■auショップの店頭で(有料3,000円)
そして電話番号も引き継いでそのまま利用したい場合はキャリアからMNP予約番号が必要になります。
ソフトバンクのSIMロック解除
■公式サイトのMy Soft Bankから(無料)
■ソフトバンクショップの店頭で(有料3,000円)
MNP予約番号を取得する
手持ちのスマホが利用できることが確認できたら次は今まで使っていた電話番号を引き続き利用するためにMNP予約番号(ポータビリティー予約番号)を取得しなければいけません。この時、注意しなければいけないことはMNP予約番号の有効期限は15日間ありますが、楽天モバイルでは有効期限が10日以上必要となっていますので、取得したらすぐに楽天モバイルに申し込むようにしましょう。
ドコモでMNP予約番号の取得方法
auでMNP予約番号の取得方法
ソフトバンクでMNP予約番号の取得方法
キャリアの電話番号は引き続き利用するがスマホ本体は新しくする
使っていたスマホが古いので新しくするという場合は、楽天モバイルで扱っているスマホを選んで一緒に申し込むか、量販店などで自分の好みのスマホを選ぶことになりますが、特に使いたいというスマホの機種がある場合以外は楽天モバイルで扱っているスマホの方がサポート面を考えたればよいと思われます。この場合も当然、MNP予約番号の手続きは必要になります。
電話番号もスマホ本体も新しくする
この場合は当然、MNP予約番号の手続きもいらないので簡単です。特に問題がなければ、楽天モバイルの扱い機種をセットで購入することをおすすめします。すべてセッティングされているスマホを送られて来るのですぐに使うことができます。
楽天モバイルのコミコミセットプランを注文する
特にスマホを持っていない方におすすめです。スマホ本体(端末)、データ容量、国内通話5分以内かけ放題という3つがセットになっているこのプランはお得です。なんといっても機種代込みなので初期費用が少なくスマホを利用できるし、スマデビューの人には最適だと思います。
2017年春夏・楽天モバイルのコミコミプランでおすすめのスマホ
2GBのプランM(月額料金初年度2,480円/2年目3,480円)
2GBのプランSもあるのですが、機種があまりよいものではないのでおすすめしません。2GBならプランMのHUAWEI P9liteです。背面に指紋認証センサー、バッテリーが3,000mAhと大容量、メインカメラ1300万画素、インカメラ500万画素、5.2インチのフルHD液晶とこのクラスでは文句はありません。もし、おサイフケータイ機能が使いたいならもうひとつの機種、AQUOS SH-RM02いいでしょう。モバイルsuicaも利用できます。こちらは安心の日本製です。
4GBのプランL(月額料金初年度2,980円/2年目3,980円)
4GBならプランLのarrows M03でしょう。おサイフケータイ機能、ワンセグなど機能が充実しています。バッテリーも長持ち3日持ちも可能です。防水・防塵、メタルフレームが高級感を醸し出します。
楽天モバイルについての評価まとめ
楽天モバイルは通信料金、スマホ本体ともMVNO(格安スマホ)としては十分、威力的な商品構成を備えています。知名度もあり、これといった大きな欠点もなく、まずおすすめできる格安スマホ・格安SIMだと思います。
大手キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)から格安スマホに移るときはどうしても格安スマホなんかで大丈夫なのか?といった不安があると思いますが、その点、野球球団(楽天ゴールデンイーグルス)まで持つ楽天グループの会社という安心感もあるでしょう。誰にで普通におすすめできる格安スマホ・格安SIMだと言えます。