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ドコモユーザーなら使っているスマホをそのまま格安SIMで利用できます
多くの人が格安スマホのことについて勘違いしていることは、格安スマホに移行すると新たにスマホを買い替えなければならない思っていることです。キャリア間(ドコモ、au、ソフトバンク)で乗り換えるのならスマホもその会社のものに換えなければいけませんが、格安スマホは内蔵されているICカード、SIMカードと言いますが、そのカードを差し替えるだけでいいのです。わざわざお金を出して買い替えずとも、今まで使っていたスマホをそのまま使い月額料金だけが安くなるのです。
NTTドコモのスマホを使っているけれど、毎月の携帯代金が辛い、携帯電話(いわゆるガラケー)を使っているけれど、月額料金が安いならば、そろそろスマホに換えたい・・・最近、テレビや新聞で話題の格安スマホってどうなんだろう?・・・そんな方も多いと思います。
ここではそんなドコモユーザーの方が格安スマホ・格安SIMに乗り換えるメリット、デメリット、さらに格安スマホ・格安SIMに乗り換える方法を紹介します。
例えば上の表をご覧ください。ドコモのデータMパック5GBと国内通話5分かけ放題を合わせた月額料金が7,000円。対するMVNO(格安スマホ)の楽天モバイルという会社のデータパック5GBプラント同じく国内通話5分かけ放題を合わせた月額料金が3,000円です。
毎月4,000円の差額が出ます。約60パーセントダウン。年間で4万8千円も安くなります。これは大きいでしょう。
この表は同じ5GBプランで出したものですが、実際はこんなにデータ容量は必要ない、もっと少なくて大丈夫という人もいるでしょうし、電話はほとんどしないのでカケホーダイライトプランさえ必要ないという人もいるでしょう。
ドコモの場合、データ容量のパックはこの下は2GBとなり上は20GB(ウルトラデータLパック)、30GB(ウルトラデータLLパック)かなり大きいサイズになってしまいます。データ容量の選択肢が少なくなっています。
ドコモに限らず大手キャリアと呼ばれる携帯通信会社はauにしてもソフトバンクにしても、スマホ本体、データパック(高速データ通信)、定額通話料金、その他費用がセットになっている料金体系です。
ドコモからau、ソフトバンクに乗り換える時も必ずスマホ本体も買い替えなければいけません。
しかし、MVNO(格安スマホ)の会社なら新しいスマホは特にほしくないというなら、データパック(高速データ通信)のみの契約ができます。
やはりスマホは新しいものを使いたいという方もリーズナブルな価格帯のスマホが用意されています。
さらに、あまり電話をかけないというなら定額通話の加入もしなくてよいです。格安スマホの会社では定額通話はオプションですから入らなくてもよいのです。その分安くなります。
もちろんあなたが最新のiPhone(アイフォーン)しか使いたくない、iPhoneマニアだというならキャリアを選んだ方がいいでしょう。(iPhoneをアップストアか直接購入して格安SIMで運用するという方法もありますが。)
でもあなたが今、ドコモで購入したiPhoneを使っている、しかし利用料金を安くしたいというなら、中のSIMカードだけを取り替えちゃいましょう。
上の表のように確実に安くなりますよ。電話は待ち受けでいい。あまりかけないというなら、月額料金がさらに安くなります。5GBなんか必要ない、3GBで足りるというなら、もっと安くなります。
下の表を見てください。現在、人気のMVNO(格安スマホ)の会社の月額基本料金の表です。
LINEモバイルの月額基本料金
データ量 | データ量+SMS | データ量+SMS+音声通話 |
---|---|---|
3GB | 1,110円 | 1,690円 |
5GB | 1,640円 | 2,220円 |
7GB | 2,300円 | 2,880円 |
10GB | 2,640円 | 3,220円 |
スマホのアプリでこれを知らない人はいないと言われるほどの超人気アプリ「LINE」が始めた格安SIMです。この表にはないですけれど音声通話データパックで1GBで1,320円という格安SIMもあります。
表の見方は例えば3GBはデータ量+SMSと音声通話の料金を足すと1,810円。これっきりで通話もでき、インタネットやアプリが使えます。ドコモでいうところのデータパックの料金になります。
mineo(マイネオ)の月額基本料金
Aプラン (auの通信回線) | シングルタイプ (データ通信のみ) | デュアルタイプ (データ通信+音声通話) |
---|---|---|
500MB | 700円 | 1,400円 |
1GB | 800円 | 1,500円 |
3GB | 900円 | 1,600円 |
6GB | 1,580円 | 2,280円 |
10GB | 2,520円 | 3,220円 |
20GB | 3,980円 | 4,680円 |
30GB | 5,900円 | 6,600円 |
最近、テレビでコマーシャルをよく流しているmineo(マイネオと言います)。mineoはau系のAプランとドコモ系のDプランがあります。ドコモユーザーの方は当然このDプランを選ぶことになります。こちらの料金表の見方はシングルタイプはデータ通信のみで通話機能がありませんデュアルタイプがデータ通信と通話機能が付いた料金です。電話としてのスマホを利用する場合はデュアルタイプを選ぶことになります。例えば5GBを選べば2,280円だけでよいということになります。
楽天モバイルの月額基本料金
楽天モバイル・プラン別月額基本料金(税別)
通話SIM | 050データSIM (SMS付) | データSIM (SMSなし) |
|
---|---|---|---|
ベーシック | 1,250円 | 645円 | 525円 |
3.1GB | 1,600円 | 1,020円 | 900円 |
5GB | 2,150円 | 1,570円 | 1,450円 |
10GB | 2,960円 | 2,380円 | 2,260円 |
20GB | 4,750円 | 4,170円 | 4,050円 |
30GB | 6,150円 | 5,520円 | 5,450円 |
ご存知、日本の通販会社としては最大級の楽天市場の系列会社です。楽天グループなので楽天スーパーポイントが利用できるのが特徴です。毎月の支払が楽天ポイントになりますし、楽天市場で買い物をすれば通常ポイントが2倍になるという特典があります。楽天グループのサービスを利用しているなら間違いなくおすすめです。
どうでしょう?この3社の中では5GBの料金で比較してみると、LINEモバイルが2,340円、マイネオが2,280円、楽天モバイルが2,150円で楽天モバイルが一番安いことになります。
ただ、各社ともにオプションやサービスで違いがあり、料金だけでは決められない部分があります。その他のサービスも含めて会社を選んだ方がよいでしょう。価格差があるといっても、それほど大きな金額ではないので。
料金は3社で若干は違いますがドコモよりは安いことは間違いありません。しかもドコモユーザーの方は格安SIMと相性がよいのです。というのも、ほとんどの格安スマホの会社はドコモの通信回線を使っているのです。通信回線のインフラを借りて格安スマホの会社がそれぞれ調整してユーザーにサービスを提供しているので通信エリアも変わりませんし、通信スピードもそれほど変わりません。ドコモの通信回線の証拠にスマホの画面の左上にdocomoと小さく表示されます。auやソフトバンクのユーザーだとSIMロック解除という面倒な手続きしなければいけませんが、ドコモユーザーなら同じドコモ回線なのでしなくてもよいのです。そのままで使えるののです。
ドコモから格安スマホに乗り換える手順
ドコモのスマホをそのまま継続して使う場合
さて、それではドコモから格安スマホに乗り換える手順を紹介します。
1.まず、いま使っているスマホが格安SIMで使えるか一応確認しましょう。ドコモのスマホならほとんど大丈夫だと思いますが念のため、各社の公式サイトの上部の方に「動作確認済み端末」という欄が必ずありますから、そのページに自分のスマホが掲載してあるか調べてください。
2.今まで使っていた電話番号を継続して使うにはMNP予約番号を取得しなければいけません。この予約番号は以下の方法で取得できます。
3.準備ができたらプランを決めましょう。データSIMと通話SIMの2つのプランがありますが、電話としての機能を選ぶなら通話SIMを選ばなければいけません。データ容量はいくつを選ぶか。GB(ギガバイト)を選びます。数字が多いほど通信量を多く使えます。今までドコモで契約していたデータパックを参考にしましょう。
ドコモだとデータSパック2GBから5GB、20GB、30GBなどの種類があると思いますが、格安SIMでは1GBtとか3GBなどもあります。格安SIMの場合はあとからプラン変更(1ヶ月単位)も無料でできますのでとりあえず決めておいてもいいかもしれません。
4.次はオプションをどうするか?国内通話かけ放題などの定額通話に加入するか、キャッチホン、留守番電話など各社それぞれありますが必要に応じて選んでください。あまり必要性が感じられないなら無理して入ることはないと思います。
公式サイトより申し込む
公式サイトから申し込みましょう。一部、格安スマホの会社では店舗もありますが、店頭だとスタッフがやたらにオプションの加入を勧められますので公式サイトからの方が無駄なオプションに入らなくてもすむと思います。しつこいスタッフもいるので。
5.申込時には本人確認書類(免許証、保険証、パスポートなど)が必要です。パソコン、またはスマホからアップロードします。アップロードの方法は公式サイトに詳しく掲載されていますので安心してください。
6.支払いは楽天モバイルを除きほとんどの会社が口座引き落としではなく、クレジットカード払いです。クレジットカードを用意しておきましょう。
7.申し込みの確認、連絡用にメールアドレスが必要です。ドコモの××@docomo.ne.jpは使えません。パソコンなどのメールアドレスを持っていない方はGmailやYahoo!メールなど無料のメールアドレスを取得しておきましょう。おすすめはGmailです。
スマホを新しくする
今まで使っていたドコモのスマホが古くなったので新しくしたい方やガラケーの携帯電話を使っていた方は格安スマホの会社でもリーズナブルな価格帯のスマホを扱っていますので各社の端末一覧から選びましょう。
量販店などでSIMフリーの端末を選ぶより格安スマホの会社の商品の方がセッティングもできていますので契約する会社のスマホを選んだ方がよいと思います。
ドコモから格安スマホに移行する場合の問題点
ドコモのメールアドレスが使えない
これは当然、ドコモをやめるので当然、ドコモのメールアドレス(××@docomo.ne.jp)が使えなくなります。ただ、これはそれほどの問題点でもないと思います。加入するときに利用したGmailなどで代用すればよいでしょう。
一部、機種でデザリングが出来ない
アンドロイド系のスマホやiPhone5c以前の端末はデザリングは出来ません(要・公式サイトを確認)。
支払い方法がクレジットカードしか選べない
ドコモなら銀行や郵便局での口座引き落とし、コンビニでの支払いができましたが、格安スマホの会社ではほとんどの会社がクレジットカードでの支払いとなります。(楽天モバイルは口座引落しやデビットカードでの支払いが可能)
まとめ
高い、高いと言われていた携帯電話(スマホ)の料金がMVNO (仮想移動体通信事業者)の登場でだいぶ安くなってきました。これは政府の規制緩和の方針から生まれてきたもので、決して怪しい事業社ではありません。
新しい会社に移るのは多少お不安を感じることもあると思いますが、その多くはバックボーンがしっかりしています。このページでおすすめしたLINEモバイルはライブドア、LINEグループ、mineo(マイネオ)は関西電力、楽天モバイルは楽天グループなど大手の企業体です。安心して利用してもよいのではないでしょうか。